<3分で読める>ニューロダイバーシティとは

ニューロダイバーシティ

この記事では「ニューロダイバーシティ」について3分で読める記事で解説します。

読者
読者

ニューロダイバーシティって、なあに?

いちよん
いちよん

発達障がい関連の言葉ですね。

3分で読める記事で解説します。

ニューロダイバーシティとは

いわゆる自閉症と言われる症状全般を、定型/非定型、正常/異常、健常/障がい といった区別ではなく、多様性のひとつとして捉えるということです。

家族や友人、同僚など、周囲の人達はそれぞれ好き嫌いや得手不得手があり、性格や個性は違います。太りやすかったりやせ型だったり、生まれ持った体質や人種や性別も違えば、朝方だったり夜型という生活習慣の違いもありますね。

「振れ幅」は人それぞれです。それぞれの遺伝子が異なり、結果として性格の違い、趣味趣向が違ってくるわけです。

同じように、ニューロダイバーシティは、発達障がいなどの神経疾患を「障がい」という枠組みで括って別扱いにせず、遺伝子レベルの違い(多様性)の結果として現れた差異と捉える、という考え方です。

(発達障がい:自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害など)

日本における「ニューロダイバーシティ」

  • 日本では、ほとんど浸透していません。
  • 日本では、未だ「発達障がい」という言葉が主流です。
  • 現実では発達障がいを持っていて困り感のある人は、病院で医師の診察を受け、福祉サービスを受給するからです。
  • 「ニューロダイバーシティ」は医療の側面での捉え方ではないので、厚生労働省のHPには掲載されていません。(2022/7時点)

経済産業省が推進している意味

ニューロダイバーシティという言葉・概念は、経済産業省のサイトには掲載されています。

これは、経済産業省管轄の就労人口の確保、特にIT業界の人材確保と親和性が高いためのためという側面があります。

実際にIT業界において、自閉症・ADHDといった症状を持つ発達障害のある方を雇用し、デジタル分野での高い業務適性を活かして収益化等に成功した事例も生まれ始めており、デジタル化が加速する社会において企業の成長戦略として注目を集めています。
 そこで、経済産業省経済社会政策室では、特に先行研究でその特定能力との親和性が報告され、政府としても人材確保が喫緊の課題となっているデジタル分野にフォーカスし、当分野において企業が「ニューロダイバーシティ」を取り入れる意義とその方法論を取りまとめました。

出典:経済産業省 ニューロダイバーシティの推進について

みなさんご存じ、GAFAMのオーナーは発達障がい(ADHDやASDなど)のある方が多いですね。実際、私の勤務先でも突き抜けているエンジニアの方にはいわゆる「特性のある」方が多いように思います。経営者にもいわゆる「偏った人」が多いと言われていますよね。

ひとりひとりの個性をきちんと尊重しよう

定型発達という概念こそ、発達障がい的な視野の狭い味方、という考え方もあります。

本人の困り感に対する医療、という側面ではなく、凸凹で一見凹が大きく多いように見えても、凸の部分もあり、それぞれの個性を強みとして生きていける社会経済構造になるといいな、と思います。

「ニューロダイバーシティ」という概念は、私は2022年にブログ仲間のさらりさんから教えて頂きました。さらりさんのブログ「さらりクラブ」もぜひご訪問ください。

Neurodiversity、神経多様性とは、Neuro(脳・神経)とDiversity(多様性)という2つの言葉が組み合わされて生まれた、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方であり、特に、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、学習障害といった発達障害において生じる現象を、能力の欠如や優劣ではなく、『人間のゲノムの自然で正常な変異』として捉える概念でもあります。

出典:経済産業省 ニューロダイバーシティの推進について

コメント

タイトルとURLをコピーしました