男親は親権を取るには不利と言われています。
私は事前に準備をすることで、不利と言われる男親でも親権を獲得することができました。
この記事では私の経験をもとに、当時行った準備について徹底解説します。
似たような境遇の方の参考になればと思います。
この記事は次のような方におススメの記事です。
- よくわからないまま調停・裁判を起こされて困惑している方
- 配偶者と離婚の是非について対立している方
- これから離婚するにあたり、配偶者と親権について争いになりそうな方
1.まとめ:メンタルを維持して、仕事レベルで取り組む体制をつくる
先に結論を書いておくと次の通りです。
- 自分のメンタルを維持する
- 状況を客観的に把握する
- 客観的な資料を集める
- 家庭を維持できる体制を整える
- 早期に弁護士に相談・依頼する
それぞれ具体的に徹底解説します。
2.自分のメンタルヘルスを維持する
メンタルの維持
なによりもまず、冷静になって自分自身のメンタルを維持し、立ち続けることに集中しました。
相手と会話、子供の育児、職場との調整、弁護士との相談、やることはたくさんあります
。
どれも、感情的になって会話したり闇雲に動いても良い効果は得られません。
自分のメンタルが安定していないと、考えもまとまらなくなり対応がちぐはぐになります。
ですから、自分のマイナスの感情の処理をきちんと行って、準備は冷静に行いましょう。
なお、私の場合、元妻との関係性は時間の推移と共に次第に崩れていきました。
精神的な負担は非常に高かったです。
職場の医療職に「普通だったら貴方も(メンタル的に)倒れていると思う。私なら耐えられない」と言われました。
自分自身のメンタル維持を最優先したので立ち続けられたと思っています。
私のストレス解消法
メンタル維持のための私のストレス法をご紹介します。
人によってやり方は異なると思いますが、自分にあった方法を見つけてください。
- 気持ちを落ち着かせる手順を確認しておく(ゲームやスポーツなど)
- 自分以外の誰かと話し、気持ちをきちんと吐き出す(メンタル系の専門家が望ましい)
- 適度にストレス解消する(健康的な方法でストレスを解消する手段を決めておく)
ゲームやスポーツ、読書などストレス解消方法は人それぞれですから、自分に合う方法でよいです。
メンタル維持に専門家の力を借りる
私は、勤務先の健康保健スタッフに相談する機会を得て、大きなサポートを頂きました。
勤務先にそのような制度が無い場合は、市役所の保健師さんや民生委員さんに相談したり、心療内科を受診したりでもいいですね。
親族や親しい友人でも構いませんが、一定の距離のある人間関係の方が客観的な意見を貰えると思います。
3.仕事をするように準備を進める
冷静に仕事と同じ温度感で取り組む
仕事のプロジェクトを進めるという温度感であたりました。
仕事に取り組むために自然と冷静になることができるメンタル維持の効果があります。
普段、会社で報告者や提案書を作る経験をしている人は、その経験をそのまま活かすことができます。
仕事で報告書や提案資料を作る温度感、感覚で裁判資料を作りましょう。
4.現状を正しく把握、理解する
現状を正しく把握、理解します。
新しい事実を知って驚いたり、傷ついたりすることもあると思います。
どんなに哀しい気持ちになっても、冷静に、現状を認識しましょう。
受け入れることに時間が掛かるのなら、時間を決めて自分の中で消化します。
そのうえで自分が何をすべきかたな卸しをします。
紙に書きだして自分の気持ちも書き出すと客観視することができます。
- 今の自分の現状を正しく理解する
- 有利なことも不利なことも客観的に見る
- 客観的な記録をありのままに理解する
- 必要なら”自分の気持ち”も一旦紙に書きだす
- 客観視するために、自分の考えを文字に起こす
- 自分の考えのために必要なことを書きだす
- やることをリスト化する
4.実際に子供の面倒を見ることができる体制を整えておく
家庭を維持する/色々なサービスを活用する
調停や裁判を行っている間も生活は続きます。
子供のお世話と自分の仕事など、現実の家庭を維持することに集中しました。
シングルのワンオペ生活に加えて、調停や裁判の準備には時間が掛かりますから、自分独りだけではかなり難しいです。
両親や親族、自宅の両隣のご近所づきあい、会社の同僚、ファミリーサポーター、民間のベビーシッターなど、使えるものは全て使える体制を整え、協力を得ながら生活を維持しましょう。
裁判でも大事なポイントになる
養育体制は裁判所の調査(調査官調査というものがあります)でも問われる大事なポイントです。
親族、友人、公共サービスなどを含め、頼れる人、制度をリストアップしておきましょう。
そして実際に育児する上で頼り、現実の関係性も作っておきましょう。
- 両親、親族で頼れる人を整理する
- 会社の福利厚生サービスを確認する(ベビーシッターなど)
- 自宅のお隣さんなど、ご近所付き合いをしている人を確認する
- 民間の託児サービスを利用する
6.客観的な記録を準備しておく
客観的な記録、証拠を集める
調停や裁判では、客観的な事実、証拠の積み上げで判断されます。
それゆえ、客観的な記録・証拠をできるだけ書面で入手しました。
自分以外の第三者による証言が大事です。
自分はこう感じている!こう思う!という主観は、一旦横に置いておきましょう。
自分の想いをどれだけたくさん文字にしても、周囲から見て客観性、納得性が無ければ効果はありません。誰が見ても納得できる資料を書面で入手しましょう。
これは、本人との協議離婚、調停での離婚、裁判での離婚などでも有効です。
育児、養育の実績を残しておく
保育園、幼稚園、療育や放課後ディ等の通園記録などは、日常の養育をしていた証拠となります。
通園の実績などは捨てずに保管しておきましょう。
裁判の際に自分が子供の面倒を見ていた、という主張を裏付ける実績になります。
相手の精神状態の客観的な記録を入手する
相手の通院や入院している場合はその記録(客観的な記録)を入手しましょう。
もちろん、個人情報ですからくださいと言っても簡単には入手できません。
調停や裁判の中で、定められた手続きを踏むことで入手可能です。
ちなみに私は本人同意を以て病院からカルテコピーを受け取りました。
小学校の担任の先生のインタビュー記録を入手
私の場合、元妻が子供の通う学校でトラブルを起こし、私がそのフォローに奔走していました。
裁判に進む段階でその元妻のトラブル様子を担任からレターで受け取っていました。
これは私が学校の対応を行っていたこと、元妻の異常行動を客観的に示すものになりました。
4.信頼できる弁護士を探し、依頼する
弁護士に相談する
配偶者が離婚に合意してくれなかったり、養育費や財産分与で揉める場合に移行する「調停や裁判」は法的な手続きです。そして弁護士は法的な手続きのプロです。
身体の具合が悪くなったら身体の専門家である医師の診察を受けるように、法律の専門家としての弁護士の力を借りましょう。
調停や裁判になる前でも相談できます。単発の相談は¥5,000円程度で相談できます。
もちろん、弁護士に依頼せずにうまくいけば良いですが、定められた手続きを知らない、または手続き上でミスをしたことで大事なものを失うこともありえます。
なるべく早い段階から弁護士に相談を!
- 双方合意して離婚届に記入捺印して、離婚届を役所に提出すれば離婚できます
- 財産分与や子供の親権を決めておかないと後でトラブルになりがちです
- 子供の親権、財産分与などが絡むと人は変わります(真顔)
- 相手と合意しない場合は家庭裁判所で調停、裁判という手続きに移行します
弁護士に依頼するメリット
- 調停や裁判に進める前の段階から、弁護士の先生に相談できます
- 相談できますし、手続きを進める上での大事なポイントを教えて貰えます
- 特に、相手が話の通じない場合、法的な強制力のある強力なサポーターになります
- 有償ですが、それだけの価値はあります
相手より先に弁護士に相談して先に手を打った方が有利です。
それに、専門家に相談することで安心できますから、自分の気持ちも強めに持てます。
私の考える良い弁護士の選び方については、改めて別記事にします。
7.責任を持った行動をとる
離婚成立するまでは夫婦です
夫婦には3つの義務(同居、扶助、協力)があるとされています。
この義務に反すると裁判などでは不利になります。
そのため、私は夫婦の3つの義務に反しないように注意しました。
まして不貞を疑われる行動は慎みましょう。
疑われる行動をしないように、生活リズムを整え、他の女性と懇意になることも避けました。
参考(夫婦の3つの義務 私の場合)
- 同居義務 元妻が自分で別居を選びましたので婚費請求はありませんでした
- 扶助義務 元妻が散財を繰り返していました。私は節度ある生活に努めました
- 協力義務 元妻による子供への虐待、元妻の奔放な行動を確認しました
(ちなみに、元妻は、私のあら探しに探偵を雇って数十万円を無駄にしたようです…)
8.自分の主張を整理しておく
調停や裁判が始まると、調停員の前で話したり弁護士と打ち合わせをする必要があります。
その場その場で対応しているとエネルギーも消耗しますし、きちんと考えていない印象を与えたり、良いことはありません。ですから、経緯や自分の想いなど、きちんと整理しておきましょう。
- 自分が何をしたいのか、どうしたいのかを明確にしましょう。
- 主張はシンプルに、根拠は明確にしましょう。
- 子への愛情、努力義務を、根拠のある論理展開でプレゼンにまとめるイメージです。
9.最後に
好きで結婚した相手なので、トラブル無く離婚できれば良いです。
不幸にも争うことになった場合、できるだけご自身の望む結果になるよう、冷静にあたりましょう。あなたの一番の味方はあなたです。ご自身のために立ち続けて、ご自身を大切にしてくださいね。
人によって経緯は千差万別ですが、この記事が離婚を目にして悩んでいるあなたのお役に立てれば幸いです。
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